糖尿病性網膜症
[2021.10.11]
糖尿病による眼の障害は網膜症と呼ばれます。
もちろんこれはその障害が眼の奥の網膜と呼ばれるところに出現するためです。
網膜症は糖尿病の影響を受けやすい合併症です
網膜症は、糖尿病そのものに最もよく相関するといわれています。その原因は血管の障害によって酸素が足りなくなった網膜から、血管を自分のほうへ伸ばすホルモンが放出され、血管が新しく出来ます。
しかしこの新たに生まれた血管は非常に脆く出血しやすいため目の障害が起きるといわれています。よかれと思って行われたことがアダとなってしまうのは何だか複雑なものです。
糖尿病性網膜症は、失明の原因第2位
網膜症は、罹っている期間の長さや血糖値の変動によく相関するといわれています。また多くの患者様が診断された時点で、既に網膜症があるともいわれています。
単純性網膜症、前増殖期網膜症、増殖期網膜症と進行してゆき、最悪の場合硝子体出血や網膜剥離を来たし、結果として失明に至るとことが知られています。
現在、日本の失明原因としては緑内障に次いで第2位で、失明人数は年間約3,000人とされています。